Online SYMPOSIUM
防災 ×
気候変動
2020.04.25
sun.
13:00~14:45
防災×気候変動とは
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Theme
近年、毎年のように起こる異常気象と豪雨災害。
災害時には、ショッキングな映像が報道されますが、その後の被災地の状況や問題点を私たちが知る機会は少ないように感じます。また、豪雨災害の原因の一つとして考えられている気候変動ですが、現在、私たちがこれらに関する自然科学的知見に触れる機会は多くありません。
そこで、本シンポジウムでは、防災や気候変動対策に取組まれている方々をお招きし、豪雨災害の原因、実状と対策に関する知見を各専門領域からお話いただき、私たちが[知る]きっかけの一つとすることを目的としました。
視聴者の皆さんと[知る]を通して繋がる機会となれば幸いです。
登壇者プロフィール
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Speaker
KEYNOTE SPEECH 登壇者
森脇亮 Ryo Moriwaki
愛媛大学大学院 理工学研究科 副工学系長
元愛媛大学防災情報研究センター長
自然災害等の社会課題の解決および環境の創造・維持発展を目的として社会基盤を整備する土木工学の専門家・博士(工学)。研究分野は都市の気象や水文現象。都市化によるヒートアイランド現象、雨の降り方の変化、都市気象の解明とゲリラ豪雨の予測に向けた―太陽光パネルを用いた利用したスマートセンシング―の研究開発などに従事。
愛媛防災情報研究センター長としては、西日本豪雨をはじめとした各地の豪雨などに係る災害学術調査を実施。自治体と連携し、防災シンポジウムをはじめ、防災士養成、防災リーダー育成講座、また、水害や土砂災害と気候変動の関係が指摘されている近年は、地域主導による地球温暖化対策フォーラムにおいて、数々の講演や開催を実施。防災・減災啓発に大きく貢献。現在、南海トラフ地震事前復興共同研究中。
大場あい Ai Oba
毎日新聞 科学環境部
2003年入社。山形支局、東京科学環境部、北海道報道部、つくば支局を経て、18年10月から東京科学環境部。科学環境部では医療(臓器移植、生活習慣病など)、環境省、文部科学省、公害問題などを担当。環境担当として、国連気候変動枠組み条約締約国会議などを取材した。18年度から、気候変動の影響や被害軽減策「適応」をテーマにしたキャンペーン「+2℃の世界」を担当している。
CASE 1 登壇者
佐藤由美 Yumi Sato
一般社団法人あわエナジー
市民新電力の設立をめざす徳島市の市民団体、あわエナジーの設立メンバーのひとり。「誰かがやってくれるのを待つのではなく、自ら行動しよう」と、パリ協定が始動する2020年に活動を開始。京都の新電力会社、TERA Energy株式会社と連携し、再エネ比率の高い電力の普及に取り組んでいる。
CASE 2 登壇者
片岡奈津子 Natsuko Kataoka
特定非営利活動法人そーる理事長
岡山県倉敷市真備町在住
倉敷市生まれ。病棟、外来勤務を経て訪問看護ステーション勤務。2016年9月 特定非営利活動法人そーる訪問看護ステーションを倉敷市真備町へ開設。2018年7月 西日本豪雨災害により、事業所と自宅が全壊。その後、元の場所へ事務所再建。2020年10月みそらけあ開設(訪問介護)。看取り看護や精神看護に特に力を入れ、現在も被災地支援を継続している。
CASE 3 登壇者
松岡美緒 Mio Matsuoka
Spiral Club
パーマカルチャーデザイナー
1992年東京生まれ。家族の転勤のおかげで、沖縄や石川など日本各地の自然の中で幼少期を過ごす。日本の難民問題、消費社会に搾取され続ける第三世界の現状を知り、イギリスで国際開発学を専攻。平和構築を目指したパキスタンのNGOに従事するなど、世界中の農村を旅するうちに、食を中心にいのちの手触りを学ぶ学校菜園(エディブルスクールヤード)に出会う。日本帰国後、千葉県のPhil Cashmanのもと、パーマカルチャーデザイナーの資格を取得し、子どもたちと自然を繋ぐガーデンティーチャーに。現在、東京から徳島県神山町に移住し、深い森と湧き水のそばで循環する暮らしを実験中。環境メディア・スパイラルクラブのメンバー。
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Q & A
ご視聴いただく皆さまから、テーマ「防災×気候変動」に関する質問を募集中です。お送りいただいた内容は、シンポジウム当日のQ&Aコーナーにてご紹介、ご登壇者の皆さまにご回答いただく予定です。
※都合によりいただいた全ての質問をご紹介出来ない場合がございます。あらかじめご了承下さい。(2021/4/18 募集終了)
会場
について
会場情報:
住所:
プログラム
13:00 開会挨拶・趣旨説明
13:05~13:35 基調講演 - KEYNOTE SPEECH -
講師:
森脇亮(愛媛大学大学院 理工学研究科 副工学系長・元愛媛大学防災情報研究センター長)
大場あい(毎日新聞 科学環境部)
13:35~13:45 CASE1<電力>
講師:
佐藤由美(一般社団法人あわエナジー)
□市民新電力の立ち上げをめざして
13:45~13:55 CASE2<被災>
講師:
片岡奈津子( 特定非営利活動法人そーる理事長・岡山県倉敷市真備町在住)
□⻄⽇本豪⾬災害における被災体験と現在の状況、課題など
13:55~14:05 CASE3<市民運動>
講師:
松岡美緒(Spiral Club、パーマカルチャーデザイナー)
□気候変動に対するムーブメント- 世界と徳島での事例 - と「対話」について
14:05~14:35 テーマトークセッション - ROUND TABLE -
5名の講師と本シンポジウムのテーマに関して意見を交換します。
□私たちが<防災と気候変動>を結びつけて考えいくためのヒントやアイデアについて
□パーソナル・ストーリー〜それぞれの活動への思いや、取り組みのきっかけについて〜
14:35~14:40 視聴者からのQ&A
視聴者から寄せられた、本シンポジウムのテーマに関する質問を紹介します。
14:40~14:45 閉会挨拶
References
第3回国連防災世界会議(2015年3月)で国連加盟国により採択された2030年までの国際的な防災指針。
1999年に設立された国際連合事務局の組織。本部はジュネーヴ。国連防災世界会議の開催事務局。
気候変動による悪影響をできるだけ抑制・回避し、また正の影響を活用した社会構築を目指す施策(気候変動適応策、以下「適応策」という)を進めるために参考となる情報を、分かりやすく発信するための情報基盤です。
■なるほドリ・エコ
二酸化炭素(CO2)など温室効果ガス排出を減らす目標を作ることと、温暖化対策を実施することをすべての国に義務づけた、国際的な取り決めです。
2015年11月30日から12月13日までフランス・パリにおいて開催された 国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)では、新たな法的枠組みとなる「パリ協定」を含むCOP決定が採択されました。
パリ協定は、「京都議定書」の後継となるもので、2020年以降の気候変動問題に関する国際的な枠組みです。
#NoNaturalDisasters
地球温暖化をテーマに、江守正多氏(国立環境研究所地球環境研究センター副センター長)が、中高生にもよくわかるように解説する全3回シリーズの2回目。
「地球温暖化ってヤバいの?」をテーマに、温暖化の未来予測や、温暖化による様々な影響について、映像や実験を交えて解説します。